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外壁に珪藻土を使いたい!メリットとデメリット、費用や耐用年数について

近年、自然素材を用いた住まいづくりへの関心が高まる中、外壁に珪藻土を使うことが注目を集めています。

珪藻土は、優れた調湿性や消臭性、耐火性など、魅力的な機能を持つ素材として知られています。

しかし、実際に珪藻土の外壁を採用する際には、メリットだけでなく、デメリットや費用、耐用年数など、様々な要素を考慮する必要があります。

この記事では、珪藻土の特徴、メリット・デメリット、費用・耐用年数、選び方のポイントなどを詳細に解説することで、珪藻土の外壁を採用するかどうかの判断材料を提供します。

 

珪藻土の外壁とは?

 

珪藻土とは、古代の淡水域に生息していた珪藻という植物プランクトンが堆積してできた、多孔質の天然素材です。

無数の小さな穴が空いている構造が特徴で、この穴が調湿性や消臭性、断熱性などの優れた機能を生み出しています。

 

1: 調湿性能

 

珪藻土は、湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出することで、室内の湿度を快適に保つ効果があります。

そのため、梅雨時期のジメジメした空気や、冬場の乾燥した空気を、快適な状態に調整することができます。

また、調湿効果によってカビやダニの発生を抑制する効果も期待できます。

 

2: 消臭性能

 

珪藻土は、空気中の臭い成分を吸着する効果も持ち合わせています。

ペットの臭いやタバコの臭いなど、生活空間で発生する様々な臭いを軽減することができます。

 

3: 断熱性能

 

珪藻土は、空気層を多く含む構造を持つため、優れた断熱性能を発揮します。

夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室内環境を実現するのに役立ちます。

また、断熱性能の向上は、冷暖房効率のアップにも繋がり、省エネ効果も期待できます。

 

4: 耐火性能

 

珪藻土は、ケイ素を主成分とするため、燃えにくい素材です。

火災が発生した場合でも、燃え広がりにくい素材として、安全性の高い住まいづくりに貢献します。

珪藻土の外壁のメリットとデメリット

 

珪藻土の外壁は、優れた機能性を持つ一方で、いくつかのデメリットも存在します。

メリットとデメリットを比較検討し、自邸に適した素材かどうか判断することが重要です。

 

1: メリット

 

・調湿性:室内の湿度を快適に保ち、カビやダニの発生を抑制します。

・消臭性:ペットの臭いやタバコの臭いなど、生活空間の臭いを軽減します。

・断熱性:夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室内環境を実現します。

・耐火性:火災発生時の燃え広がりを抑制し、安全性を高めます。

・自然素材:人体に優しい自然素材なので、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心です。

・デザイン性:塗り壁ならではの風合いを生かした、個性的なデザインを実現できます。

 

2: デメリット

 

・水以外の汚れに弱い:水以外の汚れは、吸着してしまうと落ちにくい場合があります。

・施工費用が高い:一般的な外壁材と比べて、施工費用が高くなる場合があります。

・耐用年数が短い:一般的な外壁材と比べて、耐用年数が短い場合があります。

・ひび割れしやすい:乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい場合もあります。

・メンテナンスが必要:定期的なメンテナンスが必要となります。

まとめ

 

珪藻土の外壁は、調湿性や消臭性、断熱性、耐火性など、多くのメリットを持つ自然素材の外壁材です。

しかし、水以外の汚れに弱く、施工費用が高く、耐用年数が短いなどのデメリットも存在します。

珪藻土の外壁を採用する際には、メリットとデメリットを比較検討し、自邸に適した素材かどうか判断することが重要です。