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板張り外壁のメリットとデメリット|劣化やメンテナンス方法も解説

板張り外壁は、木のぬくもりを感じられる温かみのある外観で、近年人気が高まっています。

しかし、実際に採用するとなると、メリットだけでなくデメリットやメンテナンスについても知っておく必要があります。

この記事では、板張り外壁を採用するメリットとデメリット、劣化しやすい理由やメンテナンス方法について解説することで、安心して板張り外壁を採用できるようサポートします。

 

□板張り外壁の魅力と特徴

 

板張り外壁は、他の外壁材にはない魅力的な特徴を数多く備えています。

ここでは、具体的なメリットを5つ紹介します。

 

1: ぬくもりある風合い

 

板張り外壁の最大の魅力は、無垢材ならではの自然な風合いと温かみです。

木目はひとつとして同じものがなく、年月とともに変化していく表情を楽しむことができます。

また、触り心地も柔らかく、優しい印象を与えてくれます。

木目調サイディングなどでは、見た目は似ていても、無垢材の持つ温かみや触り心地は再現できません。

 

2: オリジナリティの高い外観

 

板張り外壁は、樹種や張り方によって、さまざまな表情を表現できます。

例えば、同じ杉材でも、産地や部位によって色味や木目が異なります。

また、縦張り、横張り、ヘリンボーン張りなど、張り方によって全く異なる印象になります。

そのため、個性を重視する人にとって、板張り外壁は最適な選択肢と言えるでしょう。

 

3: 長寿命

 

木材は腐食や虫害のリスクが高いと思われがちですが、適切な処理やメンテナンスを行うことで、長寿命を実現できます。

防虫剤注入や塗装を施すことで、木材の耐久性を高め、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。

一方、モルタル塗装仕上げの外壁やサイディングなどは、10年程度でメンテナンスが必要となる場合が多いです。

歴史的建造物など、長年美しい状態を保っている板張り外壁は、その耐久性の高さを証明しています。

 

4: 部分的な張り替えが容易

 

板張り外壁は、一枚ずつ独立した構造となっているため、部分的な破損や劣化が起こった場合でも、その部分だけを簡単に張り替えることができます。

また、木材は廃盤になることがほとんどないため、長い年月が経っても修理用の材料を手に入れやすいというメリットがあります。

一方、モルタル塗装仕上げの外壁やサイディングなどは、部分補修が難しく、補修箇所が目立つ場合もあります。

 

5: 環境負荷が少ない

 

木材は、他の外壁材に比べて、製造過程や運搬過程でのエネルギー消費量が少なく、環境負荷が少ないと言われています。

特に国産材を使用することで、さらに環境への負担を軽減することができます。

近年、地球環境への関心が高まっている中、環境負荷の少ない素材を選ぶことは、重要なポイントです。

□まとめ

 

この記事では、板張り外壁のメリットとデメリット、劣化しやすい理由やメンテナンス方法について解説しました。

板張り外壁は、他の外壁材にはない魅力的な特徴を備えている一方で、定期的なメンテナンスが必要となる点は、注意が必要です。

この記事で紹介した情報を参考にして、板張り外壁を採用するかどうか、慎重に検討してみてください。